画像提供:Indonésia Badan Nasional Pencarian dan Pertolongan

インドネシア国家捜索救助庁(Basarnas)によると、2026年8月2日(日)、スラバヤからマカッサルへ向かっていた旅客フェリー「Mutiara Sentosa II(ムティアラ・セントーサII)」で火災が発生した。火災が発生したのは、東ジャワ州マドゥラ島のスメネプ県北方海域で、同庁の初動情報では乗船者数は約271人とされている。運航会社は、船長から同船で火災が発生したとの連絡を受け、関係機関へ通報した。

インドネシア海軍は、事故を受けてフリゲート「ブン・ハッタ(Bung Hatta:370)」と「ナラ(Nala:363)」、固定翼航空機のCASA NC212M-200「U-6206」を現場海域へ派遣した。海軍が8月3日(月)に公表した情報では、周辺を航行していた複数の船舶などにより230人が救助され、5人の死亡が確認されたとしている。

このうち「ナラ」は、貨物船「Meratus Project 3」などに救助されていた乗船者を引き継ぎ、32人をスラバヤの第2艦隊司令部へ搬送した。32人のうち30人は生存しており、2人は死亡した状態で収容された。到着後、生存者は医療機関などへ移送された。

東ジャワ州警察は8月3日(月)、収容された5人の遺体について、災害犠牲者身元確認チームによる身元確認が完了したと発表した。指紋、歯科記録、医療情報、所持品などを用いて確認が行われ、5人の遺体は家族へ引き渡されるとしている。未発見となっている乗船者の捜索は、警察、Basarnas、海軍などによる合同チームが継続している。

また、東ジャワ州警察は、事故原因について現在も捜査中であり、関係機関と連携して火災発生の経緯を調べるとしている。現時点で、火災原因に関する公式な結論は公表されていない。

「ムティアラ・セントーサII」は、かつて名門大洋フェリーが大阪南港〜新門司航路で運航していた「フェリーおおさか」。同船は1992年1月に同航路へ就航し、後継船「フェリーおおさかII」の就航に伴い、2015年9月に日本での運航を終了した。その後、「GOLDEN BIRD 5」に改名されてインドネシアへ売却され、現在の船名となっていた。



関連情報
海運事業者