
アメリカ海軍は2026年9月14日(月)、ボーイングと無人空中給油機 MQ-25A「スティングレイ」の低率初期生産(LRIP) Lot 1に関する契約を締結したと発表した。MQ-25Aとして初の低率初期生産契約となる。
契約は固定価格インセンティブ方式で、総額は5億6,200万ドル。Lot 1としてMQ-25A 3機を生産するほか、Lot 2で生産する3機に必要な長納期部品の先行調達費も含まれる。Lot 1の納入は2029年に開始される予定。
アメリカ海軍によると、MQ-25Aの計画機数は計76機で、このうち4機が技術・製造開発機(EDM)、5機がシステム実証試験機とされている。現在はボーイングのセントルイス施設とイリノイ州マスコータのMQ-25専用生産施設で、試験機7機の製造が進められている。
MQ-25Aは空母航空団に空中給油能力を提供する無人航空機で、F/A-18E/F「スーパーホーネット」をより多く攻撃任務に振り向けることを可能にする。米海軍は、これにより空母航空団の作戦範囲拡大やF/A-18E/Fの機体寿命の維持、即応性の向上につながるとしている。また、有人機と無人機を空母航空団内で統合運用するための先駆的な機体として位置付けられている。
ボーイングによると、今回の3機を加えることで、米海軍との契約対象となったMQ-25Aは計14機となる。Lot 1以前の開発段階では、4機の技術・製造開発機(EDM)、5機のシステム実証試験機(SDTA)に加え、静強度試験用と疲労試験用の地上試験機2機が契約対象となっていた。今回のLot 1契約によって開発・試験段階から低率初期生産段階へ移行し、Lot 2については2027年の契約が予定されている。
ボーイングは今後、初期生産機の製造と納入を進めるほか、運用要員の訓練を開始する計画。低率初期生産を経た後、全率生産への移行が判断される見通し。









