画像提供:防衛省

防衛省は2026年7月30日(木)、アメリカへ派遣中の護衛艦「ちょうかい(DDG-176)」が、太平洋上でトマホークミサイルの実射試験を実施したと発表した。

実射試験は、日本時間7月29日(水)、アメリカ太平洋夏時間の7月28日(火)に、アメリカ海軍の支援を受けて実施された。試験では乗員の練度を含め、同艦からトマホークを実際に発射できることが確認された。

「ちょうかい」は、トマホークの発射能力を獲得するため、2025年9月下旬からアメリカへ派遣されている。派遣に先立つ同年9月25日(木)には、海上自衛隊 横須賀基地でアメリカ海軍の支援を受け、トマホーク模擬弾の搭載訓練を実施した。訓練では、トマホークの運用に必要な手順の習熟や安全管理体制の確認などが行われた。

アメリカ派遣後は、2025年10月中旬からトマホーク発射機能の付加に必要な艦艇改修と乗員訓練を実施。防衛省は2026年3月、これらが完了し、「ちょうかい」がトマホーク発射能力を獲得したと発表していた。この時点では、夏頃までに実射試験などを行い、乗員の練度を含めて実際の任務に従事できることを確認する予定とされていた。

今回の実射試験により、2025年9月の模擬弾搭載訓練、艦艇改修、乗員訓練、2026年3月の発射能力獲得を経て、実弾を使用した発射確認までが完了した形となる。

防衛省・自衛隊は、日本への侵攻部隊を早期かつ遠方で阻止・排除するため、スタンド・オフ防衛能力の強化を進めている。国産スタンド・オフ・ミサイルの取得に取り組むとともに、その能力を補完する装備として、トマホークの取得を進めている。

防衛省は、今回の実射試験について、トマホーク事業の着実な進捗を示すものと位置付けており、引き続きスタンド・オフ防衛能力の早期構築に取り組むとしている。「ちょうかい」は2026年9月頃に帰国する予定。