
京急線「平和島」駅から約徒歩15分の大田区平和の森公園に所在する展示施設「大森 海苔のふるさと館」は、2026年4月21日(火)から8月16日(日)まで、企画展「船模型が語る大田区の海苔養殖」を開催している。
企画展では、江戸時代中期から1962年12月の漁業権放棄まで、大田区周辺の海苔養殖で使われた船の変遷が、船模型と古写真で紹介されている。展示資料は、船模型8点、浮世絵の複製2点、古写真16点。
展示されている船模型は、ベカブネ、中ベカ、打瀬船、荷足船、海苔船の5種類。岸から近い遠浅の漁場で使われた一人乗りのベカブネ、竹ヒビの運搬などに使われた打瀬船と荷足船、戦後に母船として使われた動力付きの海苔船など、養殖方法や漁場の変化に応じて使われた船が取り上げられている。
大田区の海苔養殖で使われた船は、用途に合わせて船首のノメリと船尾の反りが異なっていた。同展では、船模型を比較することで、海苔養殖の技術の発展とともに海苔の船が変貌していった過程を紹介している。
1962年12月の東京港の港湾整備などに伴う漁業権放棄により、大田区の海苔づくりは終わり、海苔養殖に使われた船は廃棄または転売された。このため、現在の大田区では打瀬船、荷足船、大船の海苔船の実物は残っておらず、かつての様子を伝える資料は、船大工や手先の器用な人々によって製作され、元海苔生産者宅や公共施設などで保管されてきた船模型のみとなっている。
関連イベントとして、7月20日(月・祝)15時から16時30分まで、映像上映「大田区の船大工 -中ベカを復元する-」が実施される。映像は、1996年に大森の元船大工が中ベカと呼ばれる小型木造船を造船した記録動画。会場は2階講座室。対象は誰でも参加可能で、定員は当日先着60人。参加費は無料で、当日会場での受付となる。
大森 海苔のふるさと館の開館時間は9時から17時までで、6月から8月までは19時まで。入館料は無料。休館日は5月14日(木)から28日(木)まで、6月15日(月)、7月21日(火)。
情報発表元:大田区 - 【プレスリリース】企画展「船模型が語る大田区の海苔養殖」を開催中です








