画像提供:防衛省

ニュージーランド政府は、2026年5月7日(木)、同国海軍の老朽化したアンザック級フリゲートの後継候補として、日本の「もがみ」型フリゲートを検討対象に含めていることを明らかにした。クリス・ペンク国防相が5月7日(木)に発表したもの。

ニュージーランド国防省は、フリゲートの後継候補の検討と継続的な運用体制の次の段階に向け、オーストラリア海軍とイギリス海軍との協議を開始した。ニュージーランド政府は、事業計画の検討材料として、オーストラリアが選定した日本の「もがみ」型フリゲートと、イギリスの31型フリゲートを対象に協議を優先する方針としている。

ペンク国防相は、協議の優先と「もがみ」型フリゲート、31型フリゲートの検討について、相互運用性の確保と効率性の活用が必要であるためとしている。ニュージーランド政府は、同国の要件に照らした十分な分析が可能な段階にある、成熟した戦闘能力を備える艦艇計画を検討している。最終決定はまだ行われておらず、2027年末までに内閣へ助言が提出される見通しとなっている。

ペンク国防相は、ニュージーランドが遠隔の島国であり、海上安全保障が同国の経済的繁栄を支える要素であると説明している。同氏は、同国の安全保障、国際的な接続、貿易の大部分が海に依存しており、ニュージーランド国防軍は海域での活動監視、戦闘、哨戒、阻止作戦、人員と装備の海上輸送、捜索救助支援など、幅広い任務を通じてこれらの利益を促進し、保護する責任を担っているとしている。故に、これらの活動が海軍の能力に依存している一方、現在の艦隊の多くは、アンザック級フリゲートを含め、2030年代半ばまでに設計寿命を迎える見通しであると説明、更新が行われない場合、太平洋地域とそれ以外の地域でニュージーランドの海洋権益を保護する能力に大きな影響が出るとしている。

政府は、防衛能力計画の一部として「Maritime Fleet Renewal」計画を進めており、近代的で戦闘能力を備えた艦隊を整備するための選択肢を評価する。将来の艦隊は、海上戦闘、哨戒と安全保障、海上輸送、水路測量、潜水作業、他の政府機関への支援、人道支援と災害対応支援など、幅広い機能を担うことが想定されている。

政府は当面、現在のフリゲートの運用継続を図る。ニュージーランドの主要な海上戦闘能力は現在、1997年に就役した「テ・カハ(Te Kaha:F77)」と、1999年に就役した「テ・マナ(Te Mana:F111)」のアンザック級フリゲート2隻によって担われている。2025年防衛能力計画では、ニュージーランドのアンザック級フリゲートの更新は、2029年から2039年までの期間に想定される投資案件として位置づけられている。


情報発表元:New Zealand Government - Frigate project progress key for maritime security