
日本の防衛省とフィリピン国防省は、2026年5月5日(火)、海上自衛隊のTC-90練習機と「あぶくま」型護衛艦を含む防衛装備品の移転について、今後議論していくことを決定したと公表した。防衛装備・技術協力のさらなる推進に関する日・フィリピン防衛相の声明の中で明らかにされたもの。
声明では、小泉進次郎防衛大臣が、防衛装備移転三原則と運用指針の改正について説明した。小泉大臣は、日本が一貫して地域と世界の平和と安定に貢献してきたこと、新たな装備移転制度がパートナー国の抑止力・対処力強化などを通じ、地域の平和と安定を強化するものであることを強調した。その上で、フィリピン側との具体的な連携と協働を拡大・深化していく日本側の意図を表明した。
フィリピンのギルベルト・テオドロ国防大臣は、地域と世界の平和と安定に一貫して貢献してきた日本の取組を改めて支持した。テオドロ大臣は、今回の日本側の三原則改正について、日本の貢献をさらに強化するものとして歓迎し、本改正を踏まえ、両国間の防衛面での連携と協働をさらに強化していくことへの期待を表明した。
両大臣は、新たな三原則も踏まえ、両国の安全と地域の平和と安定を確保するため必要な協力を行っていくことのコミットメントを表明した。また、情報共有の制度的枠組みの追求を含め、特に海洋安全保障分野で両国間の防衛面の協働を統合的・包括的な形で拡大・深化させていく決意を共有したとしている。
防衛装備品の移転をめぐっては、フィリピン側の要請も踏まえ、TC-90と「あぶくま」型護衛艦を含む装備品の移転について今後議論していくことで決定した。両国は、防衛面での協働に資する装備品を特定し、装備品そのものの移転だけでなく、フィリピン海軍への当該装備品に係る教育訓練、運用を持続するための維持整備分野に係る支援、軍種間の運用面での連携、情報共有、移転後の装備品の適切な管理の在り方を含め、新たな三原則の下で日比防衛協力の一環としての包括的な装備協力を実現するための議論を行う。
この議論を進めるため、両大臣のリーダーシップの下、両国防衛当局の政策、運用、装備部門を含むワーキンググループが設置される予定。声明では、日本とフィリピンが戦略的パートナーとして、防衛当局間で両国の連携を強化し、米国、その他のパートナーと緊密に協力するとともに、インド太平洋地域の平和と安定の実現に取り組む意図が改めて確認された。
情報発表元:防衛省 - 日本防衛省とフィリピン国防省との間の防衛装備品移転に関する声明








