
©Funeco News
文部科学省は令和9年度予算の概算要求で、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」を活用した連続リアルタイム海底地殻変動観測の強化に必要な予算を盛り込んだ。令和9年度概算要求では、「ちきゅう」による2基目の孔内観測点の設置と、日向灘に設置予定の3基目観測機器の製作着手が事業内容として盛り込まれた。
関連する「地球変動帯で発生する地震・火山活動に関する研究開発」の令和9年度要求額は40億2,200万円で、前年度の20億9,800万円から増額となっている。このうち17億9,400万円が「強く豊かな日本」投資枠として要求されている。なお、この40億2,200万円は「ちきゅう」の運航費や観測点設置費のみではなく、海域の地震・火山活動に関する調査・観測や数値シミュレーションなどを含む事業全体の要求額となる。
同事業では、南海トラフの想定震源域や日本周辺海域、西太平洋域などを対象に、主に海域で発生する地震・火山活動の調査・観測を実施し、活動の現状把握や実態解明を進める。あわせて、数値シミュレーションによる地震・火山活動の推移予測を行い、得られた科学的知見を国などに提供することで災害軽減につなげる方針。
海底地殻変動の観測では、巨大地震の発生前にも確認されている「スロースリップ(ゆっくり滑り)」などをリアルタイムで捉え、海域地震・火山活動の現状評価や推移予測の高度化につなげることが想定されている。令和9年度は、この観測体制の強化に向け、「ちきゅう」を用いた2基目の孔内観測点設置と、日向灘への設置が予定されている3基目観測機器の製作着手が盛り込まれている。







