
国土交通省海事局は2026年8月28日(金)、令和9年度予算の概算要求の概要を公表、この中で、海技教育機構(JMETS)が保有する大型練習船の大規模修繕や老朽化対策などを含む「独立行政法人海技教育機構経費」として75億7,700万円を要求した。令和8年度予算額は62億7,000万円で、約13億700万円の増額要求となっている。
海技教育機構は、船員の確保・育成を目的に全国8か所に学校施設を持ち、座学教育と乗船実習を実施する船員養成機関。海事局では、少子高齢化や他業種との人材獲得競争などを背景に船員不足感が高まる中、安定的な船員養成が必要としており、学生の生活環境向上や質の高い教育訓練の実現に向け、大型練習船の大規模修繕や学校施設の修繕などを進める方針。
令和9年度は、大型練習船について訓練の質と効果を高めるための老朽化対策などが実施される計画で、衛生設備や付帯配管の腐食、甲板上設備の発錆といった老朽箇所への対応のほか、質の高い航海訓練に必要となる船舶燃料費の確保なども盛り込まれている。
海技教育機構が保有する大型練習船は、帆船「日本丸」、「海王丸」と、汽船「大成丸」、「銀河丸」、「青雲丸」の5隻。乗船実習の定員は「日本丸」が120名、「海王丸」が108名、「大成丸」が120名、「銀河丸」と「青雲丸」が各180名となっている。
今回の予算要求では、練習船の機能向上に加え、海技教育機構の学校施設についても、教育環境の改善や老朽化した校舎の安全性確保、女性用衛生設備の改装などが盛り込まれている。
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