
千鳥観光汽船は2026年7月18日(土)、安全対策設備を搭載した「第1伊豆丸」により、沼津港遊覧クルーズの運航を再開した。
同社では、2025年10月5日(日)に沼津港内を航行していた旅客船「ちどり」が岸壁に衝突する事故が発生し、事故後は運航を休止していた。事故では乗客や乗組員の計19人が負傷し、運輸安全委員会が事故調査を実施している。
運航再開にあたり、同社は安全管理体制や組織ガバナンスを再構築し、乗組員による確認に加え、設備、システム、組織を組み合わせた多重的な安全対策を導入した。交通システムやナビゲーション機器を手がけるレゾナント・システムズなどと連携し、小型旅客船の安全性向上を目的とした安全支援機能を整備している。
安全対策では、GPSで設定した地点を通過した際に、着席や手すりの利用を促す放送を自動で流す船内自動放送システムを導入した。緊急時には非常操作ボタンを使用し、警報音や緊急放送を船内とデッキへ一斉に流すことができ、乗組員が操船や避難誘導に専念できるようにする。
沼津港内の指定エリアで設定速度を超えた場合、操舵室へ警報音と画面表示で注意を促す「GPS連動型速度超過警告システム」も共同開発しており、2026年度中の導入が予定されている。
このほか、操舵室や客席、船首へ全天球型カメラを設置するシップレコーダーが導入された。映像をヒヤリハット事例の分析や安全教育、避難訓練などに活用するほか、熟練船長の視線や確認行動を記録・分析するアイトラッキング技術を操船教育に取り入れている。親会社やグループの旅客船事業者による安全監査も年2回実施し、安全管理体制の継続的な点検と改善を進めるとしている。
情報発表元:千鳥観光汽船 - 安全管理への取り組み(船舶営業再開)について








