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公益財団法人 伏木富山港・海王丸財団は2026年10月22日(木)、帆船「海王丸」の木甲板修繕に向けたクラウドファンディング「【第一弾】帆船海王丸を次の世代へ|木甲板修繕プロジェクト2026」を開始した。

「海王丸」は1930年に建造され、2030年に建造100周年を迎える。現在も定期的に国の船舶検査を受け、航行可能な状態を維持する「生きた船」として海王丸パークで保存・公開されており、これまでの累計乗船者数は230万人を超えている。

一方、建造から96年が経過し、木甲板の腐食や摩耗が進行。船内では木甲板からの雨漏りも発生し始めており、士官サロン付近にも浸水の危険が及んでいるという。財団では、船内への浸水を防ぎ、什器や備品などを現役当時の姿で保存・公開するため、緊急性の高い箇所で木甲板の張り替えを実施する。

海王丸では2027年度に富山県や射水市の支援を受けた大規模修繕が予定されているが、同工事は船を安全に維持するための最低限の構造補修が中心で、老朽化した木甲板の全面的な修復までは含まれない。このため、財団は2か年連続でクラウドファンディングを実施する計画としている。

第一弾となる今回は、木甲板の修繕に使用するチーク材などの資材調達費を募る。海王丸の木甲板には、耐水性や防滑性に優れたチーク材が使用されているが、原産国の輸出規制や天然林の減少により、必要となる長さ3〜4mの柾目材は世界的に流通量が減少しており、早期の確保が必要としている。

第一目標は500万円で、達成した場合は特に危険度の高いエリア約20平方メートル分の特注資材を購入・加工するとしている。さらにネクストゴールとして1,000万円で約40平方メートル、2,000万円で約80平方メートル分の修繕に必要な資材確保を目指す。

クラウドファンディングは2027年1月19日(火)23時まで実施され、目標金額の達成有無にかかわらず集まった支援金を受け取る「All in」方式となる。財団では2か年で5,000万円の支援を目標としており、2027年度には第二弾として施工費用を募り、2028年度に木甲板の修繕工事を実施する計画としている。

支援コースには、海王丸のアクリルキーホルダーやオリジナルTシャツ、トートバッグ、御船印などの返礼品のほか、「海王丸まるごとガイドツアー」、「思い出の海洋教室」、総帆展帆を船上から観覧する体験なども用意されている。