画像提供:商船三井

商船三井は2026年9月10日(木)、韓国のハンファオーシャン(Hanwha Ocean)巨済造船所で、硬翼帆式風力推進装置「ウインドチャレンジャー」を2基搭載する新造LNG運搬船の命名式を実施した。同船は「FUJIN SAILOR(フージンセイラー)」と命名された。

「FUJIN SAILOR」は、アメリカのエネルギー大手シェブロン(Chevron)向けに建造されている17万4,000立方メートル型LNG運搬船。命名式では、Chevron Supply & Trading代表のMolly T. Laegeler氏によって命名された。2026年9月末の竣工が予定されている。

同船は、風力補助推進装置を搭載するLNG運搬船として世界初となるほか、商船三井が開発した「ウインドチャレンジャー」を2基搭載する船舶としても世界初となる。ウインドチャレンジャーは、伸縮式の硬翼帆で風力を船舶の推進力として利用する装置で、同船では2基を搭載することで、1基を搭載する場合と比べ、さらなる燃料消費量と温室効果ガス(GHG)排出量の削減が見込まれている。

「FUJIN SAILOR」は全長294.9m、幅46.4mで、貨物タンクには17万4,000立方メートルのメンブレン型を採用する。主機はEverllence製の低圧LNG二元燃料機関「ME-GA」。ウインドチャレンジャー2基のほか、船底に微細な気泡を発生させて船体と海水の摩擦抵抗を低減する「Air Lubrication System」と、主機の出力の一部を発電に利用する「Shaft Generator」も装備する。船舶管理は商船三井の100%子会社、MOL Global Ship Managementが担当する。

商船三井グループではこれまで、ウインドチャレンジャーを石炭輸送船「松風丸」、ばら積み船「GREEN WINDS」、既存石炭輸送船「黒滝山丸III」に搭載しており、「FUJIN SAILOR」は同装置を搭載した4隻目の竣工船となる。搭載済み、または搭載を予定している船舶は計11隻で、東京ガス向け新造LNG運搬船や、ばら積み船6隻への搭載も計画されている。

商船三井は、中長期環境戦略「商船三井グループ環境ビジョン ~BLUE ACTION 2035 Phase2~」で2050年までのネットゼロ・エミッション達成を掲げており、ウインドチャレンジャー搭載船について、2030年までに25隻、2035年までに80隻へ拡大する計画としている。



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