
文部科学省は2026年8月、令和9年度予算の概算要求の概要を公表、この中で、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の北極域研究船「みらいII」の運用費として47億5,900万円を要求した。前年の令和8年度概算要求では18億3,300万円が計上されており、令和9年度は大幅な増額要求となっている。
「みらいII」は現在建造中で、令和8年度内に建造・引き渡しが完了する見込み。令和9年度は、引き渡し後の安全な運航・運用体制を確立するとともに、同船を最大限活用するため、乗組員や各種観測機器を運用する観測技術員の慣熟訓練としての「慣熟航海」が実施される予定となっている。
また、安全・安定的な運用に向け、観測機器・設備や運航機器・設備に係る予備品なども調達される計画。これらにより、「みらいII」の運用体制を整え、北極域研究などの推進につなげる方針。
今回の47億5,900万円は、令和9年度概算要求で「北極域研究の戦略的推進」として計上された65億6,500万円の一部にあたる。同事業では「みらいII」の運用に加え、北極域研究強化プロジェクト「ArCS II」なども盛り込まれており、「みらいII」を活用した北極域での調査・観測や国際研究プラットフォームとしての活用に向けた準備が進められる。
前年度の令和8年度概算要求では、「みらいII」の運用費として18億3,300万円が要求され、引き渡し後の機器作動確認や操船、各種作業訓練などの慣熟航海、運航機器の予備品等の配備・搭載が計画されていた。今回の令和9年度概算要求では、建造・引き渡し完了後の本格的な運用準備に向け、47億5,900万円が要求された形となる。









