
海上自衛隊の護衛艦「ちょうかい(DDG-176)」は、アメリカで実施していたトマホークミサイル関連の一連の試験などを終了し、2026年8月30日(日)に佐世保へ帰国する。齋藤聡海上幕僚長が8月25日(火)の定例記者会見で明らかにした。
「ちょうかい」は、トマホーク発射能力の獲得に向け、2025年9月下旬から約1年間の予定でアメリカへ派遣されていた。出国に先立つ2025年9月25日(木)には海上自衛隊 横須賀基地で、アメリカ海軍の支援を受けてトマホーク模擬弾の搭載訓練を実施。アメリカ派遣後は、同年10月中旬から発射機能の付加に必要な艦艇改修や乗員訓練が進められた。
2026年3月には艦艇改修と乗員訓練が完了し、トマホーク発射能力の獲得が確認された。その後、7月29日(水)には太平洋上でアメリカ海軍の支援を受け、トマホークミサイルの実射試験を実施。乗員の練度を含め、同艦からトマホークを実際に発射できることが確認されていた。
海上自衛隊によると、今回の派遣では、トマホーク発射能力の付加に必要な艦艇改修、隊員の教育・訓練、能力認定、実射試験までの一連のプロセスを完了した。これにより、海上自衛隊として初めて、乗員の練度を含め、トマホークを装備した護衛艦が実際の任務に従事できることが確認されたとしている。
約1年間に及んだ今回の派遣について、齋藤海幕長は、遠洋練習航海や海賊対処行動と比較しても「長い方」との認識を示した。派遣中はサンディエゴで改修や訓練が行われ、試験に直接関係しない期間には隊員が公費で一時帰国できる期間や、艦外で宿泊できる機会も設けられたという。海上自衛隊では、今回得られた知見や経験を、今後トマホーク発射能力を備える艦艇や海上自衛隊全体の能力向上に活用するとしている。








