
文部科学省は2026年8月28日(金)、令和9年度予算の概算要求の概要を公表、この中で、海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運用する超深海探査母船の建造費として112億7,000万円を要求した。
建造費は、「地球環境の状況把握と観測データによる付加価値情報の創生」として要求された369億2,500万円のうち、「強く豊かな日本」投資枠として計上された112億7,000万円に含まれる。同資料では、この112億7,000万円について「超深海探査母船の建造11,270百万円を含む」と明記されている。
新たな母船は、各種探査機の効率的な運用を実現し、世界をリードする研究開発を進めるための「深海・海溝域の探査・採取プラットフォーム」として整備されるもの。文部科学省では、研究船などによる全球観測で高精度・多項目の海洋データを取得するとともに、こうした観測データを活用した海洋デジタルツインの構築や予測技術の開発も進める方針。
前年度の令和8年度概算要求では、新たな深海探査母船について「各種探査機の効率的な運用を実現する深海・海溝域の探査・採取プラットフォーム機能を有する新たな母船」を設計するとしており、設計に関連する予算が要求されていた。
また、令和8年度概算要求では、既存の深海潜水調査支援母船「よこすか」や潜水調査船「しんかい6500」の老朽化対策として7億3,500万円を要求、これら老朽化対策や新母船の設計業務を含む「海洋研究プラットフォームの維持・運用」全体では182億1,100万円が要求されていた。
今回の令和9年度概算要求では、前年度までの設計段階から建造段階へ移り、超深海探査母船の建造費として112億7,000万円が新たに計上された形となる。








