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運輸安全委員会は、2025年10月5日(日)、静岡県沼津市の沼津港で発生した旅客船「ちどり」の岸壁衝突事故について、事故調査を開始した。事故は同日15時30分頃に発生し、同船が港内を航行中、岸壁に衝突したもの。
事故当時、船内には乗員を含む100〜200人未満が乗船しており、この衝突により乗客14人と機関長1人が救急搬送された。さらにその後の連絡などを通じて、新たに4人の負傷が判明し、負傷者の総数は19人となった。運輸安全委員会は、事故種別を「衝突(単)」、事故等名を「旅客船ちどり衝突(岸壁)」とし、分類している。
運航会社である千鳥観光汽船によると、事故発生直後には関係機関へ通報し、負傷者の救護対応を実施。現在も被害を受けた乗船者への対応を継続しているという。
事故の翌日である10月6日(月)9時30分からは、海上保安部の指導のもとで現場検証が実施された。船会社や関係者は、原因調査に協力していると説明しており、船長や安全統括管理者などへの聞き取りも行われている。運輸安全委員会はこれと並行して、当該事故の調査に着手している。
船会社は、事故を重く受け止め、原因究明と再発防止に取り組むとしており、当面の間は運航を休止する方針。
情報発表元:運輸安全委委員会 - 旅客船ちどり衝突(岸壁)【関連ジャンル】