画像提供:大和ミュージアム

呉市海事歴史科学館「大和ミュージアム」は2021年8月3日(火)9時から9月30日(木)23時まで、旧呉海軍工廠の大型旋盤「15299機」を保存・展示することを目的に、クラウドファンディングによる資金募集を実施している。

旧海軍工廠の大型旋盤「15299機」は、戦艦大和に搭載された世界最大級の主砲身などを削り出した旋盤。2013年までの長年にわたり、兵庫県明石市の機械部分製造会社「きしろ」播磨工場で大型船舶用エンジンのクランクシャフト旋削のため現役で稼働していた。

同旋盤は、現在は役目を終え工場敷地内で保管されているが、大和ミュージアムによれば、このままでは新しい工作機の導入で処分される恐れがあるという。同館ではこの大型旋盤「15299機」を引き取り展示したいと考えており、今回、そのための資金を募るふるさと納税型クラウドファンディングの実施を決定したという。

クラウドファンディングでは、まずは目標金額を4,800万円に設定、支援金は旋盤の架台制作、輸送・設置、塗装・組立のための費用に充てるとしている。資金募集は、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で実施されており、8月3日(火)22時時点で既に5,600万円以上の寄付が寄せられている。


情報発表元:大和ミュージアム - 戦艦大和の主砲製造した大型旋盤、消失から救え|呉・大和ミュージアム 大和ミュージアム
 
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