まや型護衛艦は、海上自衛隊が運用するイージス搭載ミサイル護衛艦(DDG)で、前級である「あたご型」の発展型にあたる。平成27・28年度中期防衛力整備計画に基づき、「はたかぜ型」の代艦として建造され、同型艦は「まや(DDG-179)」と「はぐろ(DDG-180)」の2隻。いずれも基準排水量8,200トン、全長170mで、横須賀・佐世保をそれぞれの定係港とする。
同型では、従来のCOGAG方式に代わり、海自艦初の電気推進方式「COGLAG」を採用し、運用効率と静粛性を高めた。兵装面では、Mk.41 VLSを96セル備え、SM-2・SM-3ミサイルによる統合防空・ミサイル防衛(IAMD)を実現。さらに、共同交戦能力(CEC)への対応や将来的なSM-6搭載も視野に入れ、ベースライン9Cの最新イージスシステムとBMD5.1を統合している。艦対艦ミサイルは90式または17式SSMを装備し、ASW能力としてSQQ-89A(V)15J対潜戦システムを搭載。SH-60K哨戒ヘリ1機も運用可能で、格納庫には整備機能を備える。
電子戦装備にはNOLQ-2Cを搭載し、敵の脅威電波を早期に探知。高性能レーダーAN/SPY-1D(V)やAN/SPQ-9Bの搭載により、空中・水上目標に対して高い探知能力を有する。2020年以降の就役により、海自のイージス艦体制は8隻に拡充された。