キャンベラ級強襲揚陸艦は、オーストラリア海軍が運用する強襲揚陸艦(LHD)の艦級で、スペイン海軍のフアン・カルロス1世級強襲揚陸艦を原型とする準同型艦である。2009~2015年に2隻が建造され、2014年以降に就役。満載排水量27,851トン、全長230.8メートルに達し、就役時点でも旧空母「メルボルン」を上回る豪海軍史上最大の軍艦。
設計は全通飛行甲板と大型ウェルドックを併せ持つ多用途型で、CODAGE方式の電気推進(LM2500ガスタービン発電機1基+MANディーゼル発電機2基、ポッド式アジマス推進)を採用、最大速力20.5ノット、12ノット巡航で9,250海里の航続力を有する。飛行甲板にはスキージャンプ(12度)を備え、MRH90やS-70系など中型ヘリ最大12機を常用、ハンガー拡張時は最大18機を収容可能。STOVL機運用の検討も行われたが、F-35B導入は費用対効果の観点から見送られた。
揚陸能力は兵員1,046名と車両約100~150両を搭載し、LCM-1E上陸用舟艇4隻をウェルドックに収容。医療区画には手術室2室と病床40床を備え、人道支援・災害救援(HADR)任務にも適する。2016年のフィジー・サイクロン被害、2022年のトンガ噴火災害に関する支援でも派遣された。