CG-191は、海上自衛隊のイージス・システム搭載艦(ASEV)の1番艦として建造が予定されている艦であり、イージス・アショア代替計画の中核を担う存在である。建造は三菱重工業長崎造船所が担当し、同造船所における本格的なイージス艦建造は「あしがら」以来となる。2025年度の起工が予定され、2027年度末の就役を目標として整備が進められる計画。
基準排水量約12,000トン、全長190メートルの船体は、従来検討された超大型案から合理化・小型化が図られ、機動性と他艦との共同運用性を重視した設計となっている。主機にはMT30ガスタービンを中核とするハイブリッド推進方式を採用、約30ノットの速力を発揮する。長期のBMD任務を想定し、居住区画の改善や稼働率向上策が盛り込まれている点も特徴である。
戦闘システムの中核はAN/SPY-7(V)1多機能レーダーを備えるイージス武器システム(AWS)ベースラインJ7.Bであり、SM-3およびSM-6を運用する128セルVLSを搭載する。さらにトマホーク巡航ミサイルの運用能力も付与され、弾道ミサイル防衛のみならず反撃能力の一翼を担う多用途戦闘艦としての性格も有する。CG-191は、専従BMD艦として日本のミサイル防衛体制を恒常的に支える初の艦となる予定である。