「ちよだ(ASR-404)」は、海上自衛隊に所属する潜水艦救難艦で、2018年3月に就役。建造は三井造船玉野事業所が担当し、前任艦「ちよだ」(56AS)の後継艦として計画された。艦名は江戸城の別名「千代田城」に由来し、同名艦としては5代目にあたる。基準排水量5,600トン、全長128メートルで、横須賀を定係港とし、第2潜水隊群に所属する。
同艦は、潜水艦の非常時における救難任務を主目的としており、深海救難艇(DSRV)や遠隔操作無人探査装置(ROV)を中心とする最新の潜水救難装置(DSRS)を装備。特に搭載DSRVは従来の「ちはや」(08ASR)搭載艇と比較して救出可能人数が12名から16名に増加し、バッテリーにはリチウムイオン電池を採用して性能向上が図られている。またROVは捜索能力が強化され、精密な水中作業や遭難潜水艦の確認が可能となった。
従来の母艦機能は簡略化されたが、医療・災害対応機能は強化され、手術用寝台や病床を備えるほか、再圧タンクも3基装備。災害派遣にも出動しており、船舶事故や災害発生時の救助・捜索活動において海上保安庁や他部隊と連携し実績を重ねている。国際的にも、パシフィック・リーチなどの多国間潜水艦救難訓練に継続参加している。