
イタリアの造船企業であるフィンカンティエリは2026年9月24日(木)、イタリア海軍向けのPPA(Pattugliatore Polivalente d’Altura:多目的哨戒艦)である「ドメニコ・ミッレリーレ(Domenico Millelire:P-436)」を引き渡したと発表した。引き渡しはイタリア ラ・スペツィアのムッジャーノで実施された。
「ドメニコ・ミッレリーレ」は、1番艦「パオロ・タオン・ディ・レヴェル(Paolo Thaon di Revel)」をネームシップとし、日本では一般に「パオロ・タオン・ディ・レヴェル級哨戒艦」と呼ばれるPPAの1隻。PPAは、イタリア政府と議会が承認したイタリア海軍艦艇の更新計画の一環として整備が進められている。
引き渡し式典には、イタリア海軍艦隊司令官のアウレリオ・デ・カロリス海軍大将、NAVARM(海軍兵器局)のクリスティアーノ・ネルヴィ海軍中将、OCCAR(欧州共同兵器協力機構)のヨアヒム・ズッカー長官らが出席した。フィンカンティエリ側からはビアージョ・マッツォッタ会長、ピエルロベルト・フォルジェーロCEO兼マネージングディレクター、海軍艦艇部門のエウジェニオ・サンタガータ・ゼネラルマネージャーらが出席した。
PPAは、海難救助能力を備えた哨戒任務から民間防衛活動まで幅広い任務に対応できるほか、装備を充実させた構成では第一線の戦闘艦として運用することも想定されている。戦闘システムについても、哨戒任務を主眼として自衛能力を備える「ソフト」構成から、完全な防衛能力を備える「フル」構成まで複数の仕様が設定されている。
艦の全長は143m、最高速力は31ノット超、乗員は171人。推進システムにはディーゼルエンジンとガスタービンを組み合わせたCODAG方式に加え、電気推進システムを採用する。また、最大11mのRHIB(複合艇)を舷側のクレーンまたは艦尾の揚収ランプを使用して運用できる。陸上へ飲料水を供給する能力も備えている。







