画像提供:海上保安庁

海上保安庁は、2026年4月24日(金)から25日(土)にかけて、三陸沖の観測点で海底地殻変動観測を実施した。4月20日(月)16時52分に三陸沖で発生したM7.7の地震に伴う海底の変動を調査したもので、観測の結果、顕著な地殻変動は確認されなかった。

観測は、三陸沖に設置されている「釜石沖1」と「釜石沖2」の観測点で、海上保安庁の測量船「昭洋(HL-01)」により実施された。両観測点は、海上保安庁が保有する観測点の中で今回の地震の震源に最も近く、北海道・三陸沖後発地震注意情報に関連した海溝型巨大地震の想定震源域南端付近に位置している。

観測の結果、「釜石沖1」と「釜石沖2」の観測点では、今回の地震に伴う顕著な海底の動き、海底地殻変動は検出されなかった。今回の暫定的な観測結果では、地震前4年間の平均的な地殻変動の傾向と比較して、両観測点で1回の観測精度である水平で±5cm程度を超えるような地殻変動は検出されていない。

海溝付近のプレート境界に蓄積されたひずみの一部は、海溝型地震の発生時に断層のすべりとして解放され、その際、海底を含む陸側のプレートで地殻変動が生じる。地殻変動の量は、地震の規模や震源からの距離によって変わる。海上保安庁は、今回の観測結果で顕著な地殻変動が検出されなかったことから、地震による断層のすべりの影響は観測点付近までは達していなかったと考えられるとしている。

今回取得されたデータは、M7.7の地震後に海底で初めて取得された地殻変動の実測値で、今回と今後の地震活動の評価に用いられる情報の一つとなる。海上保安庁は、今回の結果を次回の地震調査委員会に報告する予定。

観測に使用された測量船「昭洋」は、1998年3月に就役した総トン数3,000トンの測量船。全長は98.0メートル、幅は15.2メートルとなっている。


情報発表元:海上保安庁 - 4月20日に発生した三陸沖の地震後に海底地殻変動観測を実施しました
 
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