画像提供:千葉県立中央博物館

千葉県立中央博物館は2025年10月11日(土)から12月7日(日)まで、第2企画展示室において令和7年度トピックス展「利根川の高瀬船」を開催している。

この展示は、2025年3月に国の登録有形民俗文化財となった「利根川中下流域の川船及び関連用具」の中から、国内最大級の川船とされる「高瀬船」に焦点を当てるもので、利根川中下流域の水運の歴史と、それを支えた船大工の技術、信仰を紹介する構成となっている。

展示は全4章で構成されている。第1章「利根川の水運」では、治水のための河川の付け替えにより水運に適した河川となった利根川の特徴と、高瀬船の航路や船上の生活、大量輸送が可能にした流域産業などが紹介されている。第2章「高瀬船の姿」では、模型や舵・帆・滑車などの船体部材から、高瀬船の構造に迫る。第3章「高瀬船の船大工」では、板同士を継ぐ船釘や、継ぎ目からの水漏れを防ぐための「マキハダ詰め」に使用された道具などを通じ、船の製作技術を紹介、第4章「高瀬船をめぐる願い」では、船頭の信仰を集めた「あんば様」や、船大工の信仰を通じた同業者の結束などが紹介している。

関連行事として、展示解説を行う「ミュージアムトーク」も実施されている。残るは12月6日(土)に開催が予定されており、11時から11時30分、14時30分から15時までの2回実施される。申込は当日受付で、定員は設けられていない。参加は無料だが、展示室への入場料が必要となる。

会期中の休館日は毎週月曜日で、月曜日が休日の場合は開館し、翌平日が休館日となる。入場料は一般300円、高校生・大学生150円で、中学生以下、65歳以上の人、障害者手帳所持者およびその介護者1名は無料となっている。


情報発表元:千葉県立中央博物館 - 令和7年度トピックス展 「利根川の高瀬船」
 
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