
瀬戸内海汽船は2025年7月15日(火)から、広島・呉〜松山航路に新たに導入予定の新造高速船「リニアジェット」の船名を一般公募している。公募は8月15日(金)まで受け付け、採用された案の応募者には旅行商品券3万円分や記念品、就航式への招待などの特典が贈られる。
この新造高速船は、同社の創立80周年を記念する事業の一環として建造が進められているもので、現在運航中の「スーパージェット」の代替船として、2026年4月に就航を予定している。建造は広島県尾道市に拠点を置く瀬戸内クラフトが担当し、推進器にはドイツ・フォイト社の「フォイト・リニアジェット」を採用することで、高速航行と優れた燃費性能、静粛性を兼ね備えた仕様となっている。
船体デザインは、2019年に同航路に就航したクルーズフェリー「シーパセオ」のデザインも手がけた株式会社GKデザイン総研広島が担当。「新しい風」をテーマに、アクティブなブルーとホワイトを基調とし、アクセントにレモンイエローを配したカラーリングを採用し、水平基調の滑らかなフォルムと斜めの造形により、風を受けて進むクリーンな推進感を表現している。
新造船は全長31.5メートル、全幅7.0メートル、総トン数約120トンで、旅客定員は約100名。船内にはインフォメーションモニターやフリーWi-Fi、多目的トイレ、モバイル用電源などを備える予定。
船名の応募は、件名を「新造船船名応募」とし、名前や連絡先、船名案とその由来など必要事項を記載の上、瀬戸内海汽船指定のメールで受け付けられる。応募は1人1案までで、複数応募は無効となる。結果発表は9月上旬に予定されており、受賞者には直接連絡の上、同社ウェブサイトでも公表される見通し。
情報発表元:瀬戸内海汽船 - 広島・呉-松山 航路 「新造高速船の船名募集について」 ご案内【関連ジャンル】