
ジャパン マリンユナイテッドは2025年7月25日(金)、広島県呉市の呉事業所において、同所で建造していた次世代省エネ型バルクキャリア「THERESA BLISS(テレサ・ブリス)」を引き渡した。
同船は、同社が長年にわたり開発を進めてきたパナマックスバルクキャリアの次世代モデル「G-Series 80,800 DWT型(G81BC)」の発展型である「J-Series 82,400 DWT型(J82BC)」の第17番船にあたる。船体要目を従来と同様に保ちつつ、最新の構造規則(ばら積み貨物船およびタンカー共通構造規則)や窒素酸化物排出規制Tier IIIなどに準拠し、独自の省エネ技術により載貨重量の増加と燃費の低減を両立している点が特徴。
主な仕様は、全長226.17メートル、幅32.26メートル、深さ20.20メートル、総トン数44,618トン、載貨重量82,377トン、航海速力14.5ノット。主機関にはMAN B&W製の6S60ME-C8.5-EGRBP型を1基搭載し、定員は25名。船級は日本海事協会(NK)で、船籍はパナマ。
燃費性能向上のためには、同社独自開発の省エネデバイスである「Super Stream Duct」、「SURF-BULB」、「ALV-Fin」の最適化が施されており、実海域における性能も、新騒音規則を考慮した低風圧居住区の採用によって向上している。加えて、温室効果ガス(GHG)排出に関する国際規制であるEEDI(エネルギー効率設計指標)においてはPhase 2レベルを達成し、環境対応性能も確保した。
ジャパン マリンユナイテッドは、今後も経済性と環境性を兼ね備えた次世代船舶の開発と建造に取り組む姿勢を示している。
情報発表元:ジャパン マリンユナイテッド - 次世代省エネ型バルクキャリア "THERESA BLISS" 引渡【関連ジャンル】