画像提供:海上保安庁

海上保安庁の測量船「平洋(HL-11)」は、2025年6月27日(金)から6月29日(日)にかけて、伊豆半島沖で黒潮の流路を把握するための観測を実施し、黒潮が同海域で蛇行している状況を確認した。

今回の観測では、黒潮が伊豆半島沖およそ300km南の海域を東向きに流れた後、伊豆諸島沿いを北上する流路を描いていることが明らかとなった。黒潮は、2017年8月から本州沿岸部から離れて大蛇行する状態が続いていたが、2025年4月下旬以降はその大蛇行が終息したと見られている。これに先立ち、海上保安庁、気象庁が5月31日(土)から6月1日(日)にかけて行った観測でも同様の流路の変化が報告されていた。

今回の測量船「平洋」による観測結果は、黒潮が大蛇行を伴わないものの、伊豆半島沖で明確な蛇行がみられることを示しており、紀伊半島から関東にかけての南方海域では黒潮の流路が大きく変化している状況が続いている。

海上保安庁は、今後も関係省庁と連携しながら、黒潮の流路変化を注視し、引き続き観測を実施する方針。黒潮の流路や水温などの最新情報は、海上保安庁が平日毎日公表している「海洋速報」において確認可能となっている。

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情報発表元:海上保安庁 - 伊豆半島沖の黒潮の観測結果について ~黒潮が伊豆半島沖で蛇行中!~
 
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 船舶 : HL-11 平洋
 海運事業者 : 海上保安庁