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公益財団法人海上保安協会は、2025年5月12日(月)、第6回「海上保安の日」俳句コンテストの各賞受賞作品を発表した。海上保安庁創設の記念日である「海上保安の日」にちなみ開催された同コンテストは、1948年に初代長官・大久保武雄氏が俳人「橙青」としても活動していたことを踏まえ、毎年開催されている。

今回の募集期間は2024年11月20日(水)から2025年2月20日(木)までの3か月間で、一般の部には1,646句、高校生以下の部には1,697句、合計3,343句が寄せられた。9名の選者による審査を経て、両部門それぞれで大賞3句(橙青賞、海上保安庁長官賞、海上保安協会会長賞)、特選、佳作が選出された。

一般の部の橙青賞には、大阪の中尾謙三氏による「白南風やしかと水脈引く巡視船」が選ばれた。梅雨明けのころに吹く白南風の中、青々とした夏の海を真白な水脈を引いて走る巡視船の姿を、絵のように美しく頼もしく描いた句として評価された。

海上保安庁長官賞には、埼玉の大紀直家氏による「海保の日海の深さを知る海図」が選ばれた。穏やかな海の表面に隠された海底の起伏を、等深線で色分けされた海図を通して知るという視点が評価された。

海上保安協会会長賞には、兵庫の四元義朗氏による「大海へ繋ぐメモリー海保の日」が選出された。楽しかった思い出やつらい記憶など、様々なメモリーを大海へ繋ぐという発想が印象的な作品ととして評価された。

高校生以下の部の橙青賞には、愛媛の若狹早氏による「コンパスがさすのは未来海保の日」が選ばれた。船の進路を指し示すコンパスを「未来」に重ねることで、海の平和と安全を願う若々しい感性が表現されている点が評価された。

このほか両部門で、特選および佳作が多数選出されている。


情報発表元:海上保安協会 - 第6回「海上保安の日」俳句コンテスト各賞発表
 
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