
アメリカ海軍とオーストラリア海軍は、2025年4月25日(金)、南シナ海において共同航行訓練を実施した。
訓練は、インド太平洋地域の「自由で開かれた航行」を支援する目的で実施された。アメリカ海軍からはインディペンデンス級沿海域戦闘艦「オマハ(Omaha:LCS-12)」、オーストラリア海軍からはホバート級ミサイル駆逐艦「シドニー(Sydney:DDG-42)」が参加した。
訓練中は連携機動演習や通信訓練を含む各種共同作訓練が実施され、相互運用性の向上が図られた。アメリカ海軍 第7艦隊司令官のフレッド・ケイチャー中将は、「オーストラリア海軍との今回の訓練により、統合戦力としての能力を向上させ、両海軍間の連携をさらに強化することができた」と述べた。
「シドニー」艦長のベン・ウェラー中佐は、オーストラリアが同地域で長年活動してきた歴史を強調、「今回のような連携により、艦艇の多様な任務遂行能力を高め、将来の共同作戦に備えることができる」とコメント、今回の訓練が「国際的なルールに基づく秩序の維持に対するオーストラリアコミットメントを示すもの」との認識を示した。
なお、共同訓練中には、米海軍「オマハ」の乗組員が「シドニー」に乗艦、艦内見学を行ったほか、アンザック・デー(Anzac Day)行事に参加した。アンザック・デーは、第一次世界大戦の「ガリポリの戦い」で戦ったオーストラリア・ニュージーランド兵(ANZAC)と、当時国の為に尽力した人々を追悼する記念日。「オマハ」艦長のライアン・ドイル中佐は、「米豪両軍は1世紀以上にわたり共に戦ってきた歴史があり、オマハの乗組員は記念式典に招かれたことを光栄に思う」とコメントした。
情報発表元:U.S. 7th Fleet - U.S. and Australian Forces Conduct Joint Sail【関連ジャンル】 船舶 : LCS-12 オマハ 船舶 : DDG-42 シドニー 海運事業者 : オーストラリア海軍 海運事業者 : アメリカ海軍