画像提供:海上保安庁

海上保安庁は2022年2月20日(日)から3月23日(水)までの日程で、海上保安大学校の潜水教官と羽田特殊救難基地の隊員をマレーシア海上法令執行庁(MMEA)に派遣、MMEAが自ら潜水士を養成する研修体制を構築するための能力向上を支援した。

海上保安庁では、2014年から、MMEAに対する潜水能力向上を支援しており、2018年からは、MMEA自らが潜水士を養成できる研修体制を構築するため、潜水に係る指導者の能力向上を支援してきた。2021年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に伴い派遣ができなかったことから、インド沿岸警備隊潜水士も招いた潜水技術や対応事例に関するオンラインワークショップを実施し、同研修のフォローを実施していた。

今回は約2年ぶりの現地での対面研修として実施され、MMEAからは教官候補と研修生が参加した。派遣中の時間を有効に活用するため、マレーシア入国時の隔離期間中、海上保安庁潜水士による座学をオンラインで実施、隔離終了後は対面での座学、プール実習を実施したほか、日本から供与した巡視船「ペカン(PEKAN)」において海洋実習を実施した。

海上保安庁は、今回の研修においては、MMEAの教官候補が研修運営の中核を担い、これまで日本の派遣者が実施していた内容が着実に身についている実感を得ることができたとしている。


情報発表元:海上保安庁 - 海上保安庁潜水士をマレーシアに派遣 ~MMEAの潜水士養成研修を支援~
 
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