画像提供:那覇港管理組合


那覇港管理組合は、那覇港を取り巻く社会経済情勢の変化を踏まえ、港湾計画改訂や、沖縄県策定の新たな振興計画を見据えた「那覇港長期構想(案)」を作成・公表した。同組合は2021年12月27日(月)から1月26日(水)までの期間、沖縄県民から意見募集を実施している。

今回公表された長期構想案の中では、那覇港におけるクルーズ船の受け入れ体制についても検討内容が明らかにされている。これによると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によりクルーズ船寄港は止まっているものの、2022年の年間寄港予約数がすでに331回となっており、那覇港に対するクルーズ船社の関心は依然として高い状況が続いている一方、16万GT級を超えるクルーズ船の寄港や複数のクルーズ船の同時寄港の際には、既存の那覇クルーズバース(若狭)では対応できず、やむを得ず貨物用岸壁で受け入れている状況が報告されている。

この解決策として、那覇港としては当面は那覇クルーズターミナル(若狭)と整備中の第2クルーズバース(新港ふ頭)での受入により対応しつつ、中長期的には浦添ふ頭を含めた3バース体制の構築を図るとしている。また、沖縄本島内の将来のクルーズ船受け入れ体制の想定としては、当面は本部港を含めた4バースで対応し、概ね15年から30年後の中長期では、中城湾港を含めた5バース体制を整備目標とするとしている。

長期構想案への意見募集は、メール、郵送、FAXで受け付けられている。


▲公表された沖縄本島内の将来のクルーズ船の受入体制の想定


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