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JR九州高速船は、2022年3月中に高速船「QUEEN BEETLE」の日本籍化を行う。同社は12月16日(木)付けで九州運輸局に「未登録船舶の船舶番号・信号符字内定申請」と「船舶総トン数測度申請」を実施した。船籍港は「福岡県福岡市」となる。

JR九州高速船は、2020年3月から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のための水際対策で、政府から国際間の旅客運送の停止要請を受けている。新型高速船「QUEEN BEETLE」は、同年10月中旬に博多港に到着したものの、福岡/釜山間の国際運航に従事できず現在に至っており、2021年3月からは国土交通省から船舶法第3条に基づく「沿岸輸送特許」を受け国内遊覧を実施している。

今回の日本船籍化について同社は、国際航路が運航できない状況が2年弱続いている中、国内での臨時運航などの事業可能性を広げるため転籍することが望ましいとの判断に至ったとしており、メリットとして国内各港間の運航が可能になることなどを挙げている。国内運航事業の実施にあたって必要となる手続きについては、他の日本船舶と同様に行う計画。

今後は、2月下旬に日本船籍移行のための入渠、日本船籍登記、船籍変更に伴う船舶検査受検、無線局検査受検などを実施、3月上旬に各種証書発給手続きなどが行われる予定となっている。


情報発表元:JR九州高速船 - 「QUEEN BEETLE」の日本籍化について
 
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