画像提供:ツネイシクラフト&ファシリティーズ

ツネイシクラフト&ファシリティーズは2021年7月12日(月)、水素混焼エンジン搭載の19総トン型アルミ合金製旅客船「ハイドロびんご(HYDRO BINGO)」を竣工させた。

「ハイドロびんご」は、水素と軽油の混焼エンジンを2機搭載した双胴船で、旅客の搭乗を目的とした世界初となる小型旅客船。ベルギー海運大手で水素駆動技術の開発実績を持つ「コンパニー・マリタイム・ベルギー(Compagnie Maritime Belge)社」と共同開発したシステムにより、航行時に排出されるCO2など地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を大幅に削減したエコシップで、これまでのディーゼルエンジンと比較して、最大50%のCO2排出削減を実現している。

ツネイシクラフト&ファシリティーズによると、船体後部に可動式の水素貯蔵タンクを装備し、軽油と別のラインを通じてエンジンへ水素を供給して混焼する仕様となっているため、水素充填の設備が必要なく、水素を供給するための輸送・設置が容易となっている。

船体全長は19.4m、船幅5.40m、深さ1.75mで、航海速力23kt、最大搭載人員は旅客80名、乗組員2名の計82名となっている。


情報発表元:ツネイシクラフト&ファシリティーズ - 世界初となる水素燃料フェリーを竣工
 
【関連ジャンル】
 造船メーカー : ツネイシクラフト&ファシリティーズ 本社工場