画像提供:運輸安全委員会

運輸安全委員会は2019年2019年6月27日(木)、屋形船「第十八濵田丸」で2019年3月に発生した火災事故について、事故調査の結果である「船舶事故報告書」を公表した。

「第十八濵田丸」の火災は、2019年3月27日(水)に荒川で発生したもので、船体を焼損したほか、従業員1人が軽傷を負った。

今回公表された報告書によると、同船従業員が夜間営業の準備を行っていた際、鍋で食材を素揚げした後の油がコンロで加熱され続けたため、着火温度に達して発火、厨房から船首に延焼した。油がコンロで加熱され続けた原因に関しては、調理を終えた従業員が火を消すことに意識が向かないまま厨房から離れたことが明らかにされている。

運輸安全委員会は報告書の中で、ガスコンロ使用に関する指導の徹底などを再発防止策としてあげているほか、FRP製の屋形船で調理鍋の油が発火する等の火炎が発生した場合は、短時間で船体材料に着火することから、火炎を発生させないことが非常に重要であると指摘している。


情報発表元:運輸安全委員会 - 船舶事故調査報告書
 
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