潜水艦「なつしお(SS-584)」
SS-584 Natsushio
潜水艦 基本情報
潜水艦「なつしお(SS-584)」は、海上自衛隊のはるしお型潜水艦の2番艦で、艦名は「夏の潮」に由来する。旧海軍の駆逐艦「夏潮」と、海上自衛隊の初代「なつしお」に続き、3代目の名を持つ艦艇である。昭和62年度計画に基づいて建造され、1988年に川崎重工業神戸工場で起工、1990年に進水、翌1991年3月に就役した。以降、一貫して呉を拠点とする第1潜水隊群第5潜水隊に所属し、2010年3月に退役するまで活動を続けた。
本艦は、従来のSSS(涙滴型船型・1軸推進方式)を継承しつつ、静粛性を大幅に向上させた設計が特徴。主機関には川崎12V25/25Sディーゼルエンジンを2基搭載し、水上で3,400馬力、水中で7,200馬力を発揮。最大潜航深度は500~550m、水中速力は20ノット。魚雷発射管6門を備え、89式魚雷やハープーン対艦ミサイルの発射が可能だった。ソナーはZQQ-5B統合式およびZQR-1曳航式を装備し、C4IシステムにはZYQ-2B指揮管制装置を搭載していた。
艦歴としては、1996年から2002年にかけて3度のリムパック(環太平洋合同演習)に参加。1997年には若狭湾にて旧護衛艦「ながつき」の撃沈処分任務を遂行している。最終的な総航程は約43万kmに達し、10回の海上自衛隊演習、8回の戦技訓練、3回の派米訓練に従事した。除籍後は2011年に江田島で解体処分された。








