画像提供:川崎市

川崎市市民ミュージアムは2025年12月12日(金)10時から、オンライン展覧会「多摩川を渡る -六郷橋と六郷渡船-」を開催する。川崎市を流れる多摩川の歴史と、江戸から明治にかけての六郷橋、六郷渡船の変遷に焦点を当てる内容の展示で、公開期間は2025年12月12日(金)10時から2026年3月31日(火)15時まで。

展示では、多摩川が川崎の土地を潤し人々に親しまれてきた一方、氾濫を繰り返す暴れ川としての側面を持ちあわせてきたことに着目する。江戸時代には下流に架けられた六郷橋が幾度も流失し、貞享5年(1688)以降は「渡し船」による交通手段に切り替わり、その後、明治時代に六郷橋が再び架けられる。約180年にわたり人々の往来を支えてきた渡船場が明治以降どうなったのかなど、同展では、こうした歴史の流れを資料を通じて取り上げるとともに、多摩川と川崎地域の関係性や、橋と渡船という交通手段の歴史的役割についても多角的に紹介される。

展覧会は川崎市市民ミュージアムのWebサイト内「the 3rd Area of “C”-3つめのミュージアム-」にて、無料・申込不要で公開される。

関連事業として、古代の多摩川流域に関する連続講座「多麻河伯 古代への眼差し-地名・墓・文献から考える-」が開催される予定。講座は全3回で、2026年1月17日(土)には「交流の十字路―多摩川の地域的な特性を交通と境界性から探る」、1月24日(土)には午前に「橘樹・荏原郡域の古代墓制について―横穴墓から火葬墓へ」、午後に「文献からみる多摩川下流域の世界」がそれぞれ実施される。会場は川崎市大山街道ふるさと館2階イベントホールで、各回定員は40名。参加費は無料で、申込はWebフォームまたは往復ハガキにて受け付けられる。申込期間は2025年12月8日(月)10時から12月22日(月)16時までで、応募多数の場合は抽選が行われ、結果は2026年1月9日(金)までに通知される。

また、関連ワークショップ「わたる つくる たどる橋」も2026年2月8日(日)に開催する。ワークショップでは、展覧会の担当学芸員によるレクチャーの後、参加者が講師と共に木材や石などの素材を用いて橋や川辺の風景をジオラマとして制作する内容。会場は二ヶ領せせらぎ館2階会議室で、対象は高校生以上、定員15名、参加費は1人300円(当日現金払い)。申込はWebサイトを通じて2026年1月5日(月)10時から1月26日(月)16時まで受け付けられ、当選者には1月29日(木)までにメールで通知される。


情報発表元:川崎市 - オンライン展覧会「多摩川を渡る -六郷橋と六郷渡船-」 を開催します
 
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