画像提供:今治造船

今治造船グループの多度津造船は、2025年10月30日(木)、同社で建造していた日本郵船向けのLNG燃料自動車運搬専用船「PADMA LEADER(パドマ・リーダー)」を竣工、引き渡した。

「PADMA LEADER」は、7,000台の自動車を積載可能なLNG燃料専用自動車運搬船で、従来の重油燃料船と比較してCO2排出量を25〜30%削減、大気汚染物質であるSOxの排出をほぼ100%削減、さらにEGR(排ガス再循環システム)を併用することでNOx排出も80〜90%削減する環境性能を有する。また、LNG燃料タンクから発生するBOG(Boil Off Gas)を船内の発電機やボイラーで利用するシステムを採用し、燃料利用効率の向上と環境負荷のさらなる低減を図っている。

艙内にはバルクヘッドレス構造を採用、従来より幅広で直線的に配置されたスロープにより車両の走行経路が単純化され、安全性と荷役効率が高められている。また、リフタブルデッキの採用により、乗用車に加えトラックやトレーラーといった大型貨物車両の積載にも対応可能となっている。

「PADMA LEADER」の主要寸法は全長199.93メートル、幅38.0メートル、深さ38.76メートルで、載貨重量は18,505トン、総トン数は77,589、主機関には6S60ME-C10.5-GIを搭載し、航海速力は約18.0ノット。船籍は日本に登録されている。


情報発表元:今治造船 - LNG燃料自動車運搬専用船「PADMA LEADER」竣工
 
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