
呉を中心とする瀬戸内地域をフィールドに近代日本における鉄鋼・造船・軍需産業の発展と、その背後にある地域社会・労働・戦争の記憶を学際的に探究することを目的とし「鉄の記憶プロジェクト」事務局は、2025年11月16日(日)、広島県呉市の「つばき会館」において、特別講演会「海軍の技術と教育 ―陸に生きる大和たち―日本の近代化を支えた人材教育」を開催する。
講演会は、「日本遺産MONTH」の一環として実施されるもので、海軍の造船・造兵・製鋼などにおける人材育成と技術継承の歴史に焦点を当て、近代日本の工業発展と地域社会への影響を紹介する企画。イベントは2部構成で行われ、第一部では13時30分から14時30分まで「海軍の技術」をテーマに、職工から技手・技師への養成制度の変遷や教育内容について取り上げられる。第二部は14時45分から16時まで「海軍で学んだ技術の伝承 山本茂とダイクレを例として」と題し、旧呉海軍工廠で培われた技術が戦後に民間企業に受け継がれた事例が紹介される。
講演会には、東京大学大学院人文社会系研究科教授の鈴木淳氏、呉市海事歴史科学館「大和ミュージアム」館長の戸高一成氏、元山本鉄工所取締役の山本茂氏、株式会社ダイクレ代表取締役の山本肇氏、そして呉藩お抱え鋳物師の末裔である黒瀬晴明氏らが登壇する予定。
講演会は13時開場、16時30分閉場を予定しており、定員は200名で事前申込み制。参加費は無料。申込みは10月1日(水)から10月31日(金)まで受け付けられ、専用フォームまたは郵送での応募が必要。
情報発表元:大和ミュージアム - 【日本遺産MONTH特別講演会】 海軍の技術と教育 陸に生きる大和たちー日本の近代化を支えた人材教育ー【関連ジャンル】 港湾 : 呉港