
ジャパン マリンユナイテッドは2025年10月16日(木)、三重県津市の津事業所において、MI-DAS LINE S.A.向けに建造していた次世代省エネ型バルクキャリア「MOUNT LHOTSE(マウント・ローツェ)」を竣工させ、発注者へ引き渡した。
同船は鉄鉱石や石炭の輸送を想定したケープサイズバルカーで、JMUの高性能バルカー「Jシリーズ211BC」の後継にあたる新設計船「N211BC」シリーズの3番船に位置づけられる。全長299.99メートル、幅50.00メートル、載貨重量211,900トンの大型船でありながら、最新の省エネ技術を取り入れることで燃費性能と環境性能の両立を実現した。
環境規制への対応としては、2025年以降の契約船に求められるEEDI Phase IIIを先取りし、NOx排出規制Tier III、SOx排出規制に適合。SOx対策としては、主機関および発電機関からの排気ガスを海水で洗浄しSOxを分離・吸収するSOxスクラバーを標準搭載し、大気中への排出抑制に対応した。
推進性能向上の面では、JMU独自の省エネ装備であるSuper Stream Duct、SURF-BULB、ALV-Finを最適化して搭載、LEADGE-Bowと呼ばれる船首形状や、風圧抵抗を低減する低風圧居住区を採用し、実海域における運航性能の向上を図っている
主機関にはHZME MAN-B&W 7S60ME-C10.6-HPSCR型を採用し、航海速力は14.0ノット。総トン数は108,999トンで、船級はABS、船籍はリベリア。定員は25人。
情報発表元:ジャパン マリンユナイテッド - 次世代省エネ型バルクキャリア "MOUNT LHOTSE" 引渡【関連ジャンル】 造船メーカー : ジャパン マリンユナイテッド