画像提供:第十管区海上保安本部

第十管区海上保安本部は、2025年9月28日(土)から10月6日(月)にかけて、奄美大島の西方に位置する日本の排他的経済水域(EEZ)内において、中国の海洋調査船「向陽紅22」によると見られる海洋調査行為を複数回確認し、繰り返し中止を要求した。

初回の確認は9月28日(土)6時13分頃で、奄美大島の西約204海里(約379キロメートル)の海域において、当該調査船が船尾からワイヤー様のものを海中へ延ばしている状況が第十管区の巡視船によって確認された。無線により「我が国の同意を得ない海洋の科学的調査は認められない」として中止を要求したところ、同日9時45分頃に同船は地理的中間線を西側へ航過した。

その後も「向陽紅22」は10月6日(月)までに少なくとも5回にわたりEEZ内に再進入し、いずれも舷側からパイプ様のものを海中に延ばす行為が確認された。具体的な確認日時および位置は以下の通り。

・9月30日(月)6時59分頃:西約208海里(約386キロメートル)
・10月1日(火)6時54分頃:西約213海里(約396キロメートル)
・10月2日(水)7時56分頃:西約209海里(約387キロメートル)
・10月4日(金)11時20分頃:西約227海里(約420キロメートル)
・10月5日(土)6時39分頃:西約207海里(約383キロメートル)

それぞれの事案において、第十管区の巡視船は同様の中止要求を無線で行い、調査船は数時間後に地理的中間線を西へ航過している。

最終報となる10月6日(月)9時2分頃には、「向陽紅22」が地理的中間線を西側に航過したことが確認されている。


情報発表元:第十管区海上保安本部 - 中国海洋調査船「向陽紅22」の視認について(第1報/最終報)
 
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