画像提供:今治造船

今治造船グループの南日本造船は、2025年9月25日(木)、同社が建造した52,000載貨重量トン型プロダクトタンカー「NAVE OHANA」を竣工させ、発注者へ引き渡した。

「NAVE OHANA」は、IMO TypeII、IIIに対応したケミカル製品の積載が可能なプロダクト兼ケミカルタンカーで、カーゴタンクごとに独立式サブマージドポンプを装備することで最大6種の貨物の同時積載が可能となっている。タンク内に構造的な骨を持たない設計が採用されており、これにより洗浄効率の向上や残油の軽減を図っている。

環境対応面では、海洋汚染防止条約(MARPOL)やバラスト水管理条約に適合する各種装置を備え、CO2排出抑制に関しては要求されるフェーズ2要件を満たすとともに、フェーズ3要件についても先取りする仕様となっている。また、バラスト水処理装置やNOx排出三次規制対応機器も搭載されており、環境負荷の低減が図られている。

推進性能においては、プロペラ周辺に省エネ付加物を設け、高効率プロペラや摩擦抵抗低減塗料を用いることで高い推進効率を実現している。

「NAVE OHANA」の全長は184.94メートル、幅32.20メートル、深さ19.10メートルで、載貨重量トン数は49,994トン、総トン数は30,591。主機関にはMAN B&W製6S50ME-C10.6型ディーゼルエンジンを搭載し、航海速力はおよそ14.5ノット。船籍はパナマとなっている。


情報発表元:今治造船 - 52,000載貨重量トン型プロダクトタンカー「NAVE OHANA」竣工
 
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