画像提供:今治造船

今治造船グループのあいえす造船は2025年9月17日(水)、同社で建造していた40,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「OCEAN ERSA(オーシャン・エルサ)」を竣工させ、発注者へ引き渡した。

「OCEAN ERSA」は、セミボックス形状のホールド構造を持つトップサイドタンク付きばら積み貨物船で、5ホールド/5ハッチを備える貨物倉は高比重貨物(3.0 t/m³)の隔倉積みに対応する設計となっている。石炭や鉱石などのばら積み貨物に加え、長尺物やコイルなど多様な貨物に対応し、穀物輸送にも適している。

荷役装置としては、クロスデッキ上に4基のデッキクレーンを備え、各貨物倉には省スペース性と省力化を両立するフォールディングタイプのハッチカバーを装備する。

環境性能については、海洋汚染防止条約(MARPOL)における大気汚染防止規則に適合した機器を搭載し、二酸化炭素排出抑制指標ではフェーズ2要件に加え、より厳しいフェーズ3要件にも先行して対応している。また、バラスト水処理装置や、シップリサイクル条約に準拠したインベントリリストも備える。

推進性能では、省エネ付加物をプロペラ近傍に設置し、高効率プロペラや摩擦抵抗を低減する外板塗料を採用することで、航行時の推進効率を向上させている。

「OCEAN ERSA」の主要目は、全長182.93メートル、幅31.00メートル、深さ15.00メートルで、載貨重量トン数は40,647トン、総トン数は24,992。主機関には6UEC42LSH-Eco-D3を搭載し、航海速力は約14.0ノット。船級は日本海事協会(NK)、船籍はマーシャル諸島。


情報発表元:今治造船 - 40,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「OCEAN ERSA」竣工
 
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