画像提供:U.S. Navy

アメリカ海軍 第7艦隊の揚陸指揮艦「ブルー・リッジ(Blue Ridge:LCC-19)」は、2025年9月5日(金)、横須賀において艦長の交代式を実施した。

式典では、ルイス・F・カタリナ4世大佐がニコラス・ダッパー・デレオ大佐の後任として艦長に着任し、同艦の第33代艦長となった。デレオ大佐は2023年11月10日(金)から2025年9月5日(金)まで艦長を務めた。

揚陸指揮艦「ブルー・リッジ」は、1970年11月14日に就役して以来、現在も就役中の米海軍艦艇として最も古い艦であり、現在は第76任務部隊(CTF-76)の一部として運用されている。カタリナ大佐は着任に際し、前任のデレオ大佐とその家族に謝意を表すとともに、艦の標語である「Finest in the Fleet」の継承に意欲を示した。

就任挨拶でカタリナ大佐は、「ブルー・リッジ」の指揮を執ることは大変光栄であると述べた上で、同艦とその乗組員に対する信頼を語り、今後の任務遂行への抱負を示した。また、デレオ大佐の指揮の下で発揮された乗組員の高い職業意識と即応態勢が印象的だったと述べた。

デレオ大佐の任期中、ブルーリッジは2万5,500海里以上を航行し、米第7艦隊の戦域安全保障協力(Theater Security Cooperation)において任務遂行可能なプラットフォームとして運用された。加えて、13回の寄港を11カ国で行い、副首相や国防大臣、大使などを含む多数の要人を対象とした艦上レセプションを9回開催している。

交代式には、第7艦隊司令官フレッド・ケイシャー中将、第76任務部隊・第7遠征打撃群司令官トーマス・シュルツ少将、横須賀基地関係部隊の幹部らが出席した。ケイシャー中将は、デレオ大佐の下で同艦が艦隊運用や教育面で大きな進展を遂げたことを評価し、乗組員の士気と成果を称えた。

デレオ大佐は、次の任務としてニミッツ級航空母艦「ジョージ・ワシントン(George Washington:CVN-73)」の艦長に着任する予定。

カタリナ大佐はペンシルベニア州アムブリッジ出身で、2001年に米国海事大学を優等で卒業し、船舶運航技術の学士号や米沿岸警備隊の三等航海士免許を取得している。「ブルー・リッジ」着任前は、2023年から2025年まで空母「ジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush:CVN-77)」の副長を務めていた。


情報発表元:Commander, U.S. 7th Fleet - USS Blue Ridge Changes Command
 
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 船舶 : LCC-19 ブルー・リッジ
 海運事業者 : 海上自衛隊