画像提供:ジャパン マリンユナイテッド

ジャパン マリンユナイテッドは2025年9月11日(木)、三重県津市の津事業所において、ALLERTON CROSS MARINE INC.向けに建造していたスエズマックスタンカー「MERCURY MOON(マーキュリー・ムーン)」を竣工させ、発注者へ引渡した。

同社津事業所では、世界の主要港に対応したスエズマックスタンカーの豊富な建造実績を有しており、同船はこれまでの建造船に比べて燃費性能を向上させた新開発船となる。環境性能面では、エネルギー効率設計指標(EEDI)フェーズ3や窒素酸化物(NOx)排出基準のTierIIIに適合、加えて硫黄酸化物(SOx)スクラバーを搭載することで、国際的な環境規制に対応した仕様を備える。

「MERCURY MOON」は全長274.30メートル、幅48.00メートル、深さ23.15メートルで、総トン数は約83,500トン、載貨重量は158,258トン。航海速力は14.5ノットで、主機関にはMitsui MAN-B&W 7S60ME-C10.6-EGRBPを採用。定員は28名で、LR(ロイド船級協会)の船級を取得し、リベリア船籍となる。

推進性能の向上に向けては、最新の解析技術による最適船型の設計に加え、ジャパン マリンユナイテッド独自の省エネデバイス「Super Stream Duct」、「SURF-BULB」、「ALV-Fin」の最適搭載、高効率プロペラの採用などにより、大幅な燃費削減を実現、さらに、波浪中の船首抵抗を低減する「Ax-Bow」や、新騒音規則に対応した低風圧居住区の採用により、実海域での性能向上を図っている。


情報発表元:ジャパン マリンユナイテッド - スエズマックスタンカー "MERCURY MOON" 引渡
 
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