
大島造船所は2025年9月4日(木)、同社の事業概況に関する記者会見を実施し、2022年12月に三菱重工業から取得した長崎市の香焼工場における建造状況と今後の方針について明らかにした。
香焼工場では、2023年7月に第1番船を引き渡して以降、2025年9月現在までに計5隻の建造を完了しており、2025年度は4隻の引き渡しを予定している。建造船種は64型や82型を中心とし、習熟度の向上を通じて生産性の強化を進める方針。今後は、マーケット動向や環境対応船の需要、人材確保といった外部要因を総合的に踏まえ、建造隻数のさらなる増加を検討していく構え。
工場内では、大型LNG燃料タンクの内製化にも着手しており、製造ノウハウの蓄積を図ることで将来的な対応力の強化を目指す。また、浮体式洋上風力事業についても複数の商談が進行中であり、経済産業省の「GXサプライチェーン構築支援事業」の採択を受けて、量産に必要な設備投資を本年度から順次実施している。これにより、新造船と浮体式洋上風力との両立を図る事業体制の構築を進める。
情報発表元:大島造船所 - 当社概況について記者会見を行いました【関連ジャンル】