画像提供:ジャパン マリンユナイテッド

ジャパン マリンユナイテッドは2025年9月2日(火)、広島県呉市の呉事業所において建造していた次世代省エネ型バルクキャリア「JESSICA W(ジェシカ ダブリュー)」を竣工、発注者へ引き渡した。

同船は、同社が長年手がけてきたパナマックスバルクキャリアの系譜に連なる「J-Series 82,400 DWT型((82BC)」の第18番船で、「G-Series 80,800 DWT(G81BC)」の発展形に位置づけられるモデル。従来船と同一の船体要目を維持しながら、最新の構造基準「Common Structural Rules for Bulk Carriers and Oil Tankers」や、窒素酸化物排出に関するTier III規制といった国際的な規制に対応、同社独自の省エネ技術により載貨重量の増加と燃費の低減を両立している。

主な省エネ技術には、ジャパン マリンユナイテッドが開発した省エネデバイス「Super Stream Duct」、「SURF-BULB」、「ALV-Fin」が含まれ、各デバイスの最適化を通じて大幅な燃費削減を実現、加えて、新たな騒音規則に配慮した低風圧設計の居住区を採用し、実海域における航行性能の向上も図られている。

環境性能面では、温室効果ガス排出規制であるEEDI(エネルギー効率設計指標)においてPhase 2レベルを達成しており、国際的な環境基準への適合も確保している。同船の主要寸法は全長226.17メートル、幅32.26メートル、深さ20.20メートルで、総トン数は44,618トン、載貨重量は82,352トン、航海速力は14.5ノット。主機関はMAN B&W 6S60ME-C8.5-EGRBP型1基を搭載し、定員は25名。


情報発表元:ジャパン マリンユナイテッド - 次世代省エネ型バルクキャリア " JESSICA W" 引渡
 
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