
水産庁は2025年8月29日(火)、令和8年度予算の概算要求に関し、その概要を公表した。この中で、漁業取締船2隻の代船建造費用として216億円を計上したことを明らかにした。
令和8年度予算の要求額の中で、代船の建造が想定されている漁業取締船は、「白鷺」と「白鷗丸」の2隻。「白鷺」は2005年に竣工した全長42.5mの漁業取締船で、2024年に岡山県笠岡市沖の梶子島の北の海域で座礁・沈没していた。「白鷗丸」は1998年に竣工した全長62.4mの漁業取締船。
要求理由について水産庁は、日本周辺水域において外国漁船による悪質かつ巧妙化した違法操業等が後を絶たないため、最新の取締機器の充実や船舶の代船建造の推進等により漁業取締体制を強化するとともに、現有船舶の設備を適切に整備・更新することにより、漁業取締船を適時かつ確実に派遣できる体制を構築するとしている。
情報発表元:水産庁 - 令和8年度水産予算概算要求の概要【関連ジャンル】 海運事業者 : 水産庁