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防衛省は2025年8月29日(金)、令和8年度予算の概算要求の概要を公表、この中で、潜水艦発射型誘導弾の取得に関し、162億円を計上・要求することを明らかにした。

防衛省が取得予定の”潜水艦発射型誘導弾”は、日本への侵攻を試みる艦艇や上陸部隊等に有効に対処する目的で、自艦の行動範囲を秘匿し、高い隠密性を有して行動できる潜水艦から発射可能なスタンド・オフ・ミサイルとして計画されているもの。同省は現状の課題として、共同対艦攻撃を実施して敵部隊の着上陸を阻止し、島嶼占領の既成事実化を防ごうとした時、「現有装備は火力発揮するために必要な射程が不足している」としており、これに対処するものとして位置付けられている。

計画では、今後、水中発射インテグレーション技術、海面離脱・飛しょうインテグレーション技術を獲得し、令和10年代の潜水艦に搭載する構え。なお、昨年公表の令和7年度予算の概算要求では、潜水艦への潜水艦への搭載を前提とした水中発射型垂直発射装置(Vertical Launch System:VLS)の研究費用として300億円が要求されている。


情報発表元:防衛省 - 防衛力抜本的強化の 進捗と予算 令和8年度概算要求の概要
 
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