画像提供:防衛省

防衛省は2025年8月29日(金)、令和8年度予算の概算要求の概要を公表した。この中で、海上自衛隊の艦艇における衛星通信網の整備方針に関して、要求予算の詳細とともに明らかにしている。

公表によると、海上自衛隊の水上艦艇において業務用通信の補完として利用する「商用低軌道衛星通信」に必要な器材等の整備に11億円の予算を要求している。要求概要の中では、「商用低軌道衛星通信」の契約内容については明示されていないが、KDDIが2024年5月にも、海上自衛隊の練習艦「かしま(TV-3508)」、「しまかぜ(TV-3521)」の2艦にStarlink(スターリンク)の海上向けサービス「Starlink Business マリタイムプラン」を導入したことを公表しているほか、2027年までに海自艦艇の9割にStarlink導入を目指していることもこの際に明らかにされていた。

今回公表された令和8年度予算の概算要求では、14隻分に必要な経費を計上、通信に必要な器材等の装備及や利用費用として11億円が要求された。なお、すでに令和7年度までの予算で練習艦2隻を含む72隻分に必要な経費が計上されており、令和10年度までに主要艦艇への搭載を完了させる見込みとしている。


情報発表元:防衛省 - 防衛力抜本的強化の 進捗と予算 令和8年度概算要求の概要
 
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