
防衛省は2025年8月29日(金)、令和8年度予算の概算要求の概要を公表した。この中で、海上自衛隊の滞空型UAV「MQ-9B(シーガーディアン)」の取得等の費用として770億円を計上していることを明らかにした。
令和8年度予算の概算要求で請求された770億円は、機体4機のほか、地上操縦装置の調達経費、その他の関連経費の分として請求されたもの。防衛省は、部外力を活用して早期導入を実施する計画としている。
なお、防衛省は概算要求の概要を公表したのと同日である8月29日(金)、シーガーディアンの鹿屋航空基地への配備計画についても公表、概算要求で請求された機体4機はいずれも鹿屋航空基地に配備する計画であることも明らかにされている。海上自衛隊における運用開始は2028年度からの予定だが、運用開始に先立ち2027年度から「早期導入事業」として2機を鹿屋航空基地に展開、民間企業に機体を飛行させ、警戒監視要領の確立など、必要な準備を行う計画。
2028年度にはさらに令和7年度予算の2機が鹿屋航空基地に配備され、鹿屋航空基地で4機の体制で運用を開始、令和8年度予算の残りの2機は2029年度に鹿屋航空基地に追加配備される。
なお、これらの機体は車両により搬入予定となっている。また、併せて、滞空型UAV「シーガーディアン」に必要な施設整備を進めるため、令和8年度に格納庫の調査設計業務を行うとしている。
情報発表元:防衛省 - 防衛力抜本的強化の 進捗と予算 令和8年度概算要求の概要【関連ジャンル】 海運事業者 : 海上自衛隊