
防衛省は2025年8月29日(金)、令和8年度予算の概算要求の概要を公表した。この中で、海上自衛隊への導入が予定されている「イージス・システム搭載艦」について、802億円の予算を要求することを明らかにした。
「イージス・システム搭載艦」は、高度化する弾道ミサイル等の脅威から日本を防護することを主眼として計画されている艦艇。HGV等にターミナル段階での対処能力を有するSM-6のほか、既存イージス艦と同等以上の各種戦能力・機動力を保持する艦艇として計画されており、動揺に強い設計や、12式地対艦誘導弾能力向上型、対HGV迎撃ミサイルを含む将来装備を搭載できる拡張性等が考慮されている。
今回の概算要求では、開発状況についても言及されており、2025年6月に1番艦用のSPY-7レーダーアレイが納入されたことも紹介されている。令和8年度予算として要求額は802億で、各種試験の準備等に係る経費が計上された。
なお、「イージス・システム搭載艦」の予算では、これまで令和6年度予算の概算要求で、2隻の建造等の予算として3,797億円が、令和7年度概算要求では808億円が要求されている。
情報発表元:防衛省 - 防衛力抜本的強化の 進捗と予算 令和8年度概算要求の概要【関連ジャンル】 海運事業者 : 海上自衛隊